「そろばんを習わせたいけれど、デメリットはないの?」
「そろばんは時代遅れ、意味がないという意見もあって迷っている」
子どもの習い事としてそろばんを検討していると、このような不安もありますよね。
わが家では、長女が年中の4歳8か月ごろからそろばんを始めました。最初は週1回、その後先生から勧められて週3回へ増やし、幼稚園のうちに11級を取得しています。
結論からいうと、わが家はそろばんを習わせてよかったと思っています。もう一度年中に戻っても、長女にはそろばんを習わせると思います。
ただし、実際に通わせたからこそ分かったデメリットもありました。
特に大変だったのが、週3回の送迎です。また、そろばんで計算ができることと、学校の筆算や文章問題が解けることは別だとも感じました。
この記事では、IQ145の娘を実際にそろばん教室へ通わせた経験から、そろばんのデメリットと、始める前に確認しておきたいことを正直に紹介します。
そろばんのデメリット7つ
わが家が実際に感じたそろばんのデメリットは、次の7つです。
| デメリット | わが家で感じたこと |
|---|---|
| 週1回では定着しにくいことがある | 先生から週2〜3回を勧められた |
| 送迎の負担が大きい | 下の子を連れて週3回通った |
| 学校の筆算とは別の練習が必要 | 答えだけを書いてしまうことがあった |
| 文章問題や図形は学べない | 市販の問題集で補った |
| 年齢だけでは始めどきを決められない | 長女はできたが、下の子は理解できなかった |
| 進級が本人の負担になることがある | 周囲との違いを気にする時期があった |
| 月謝以外にも費用がかかる | 検定料などが必要だった |
ここから、わが家の実体験を詳しくお伝えします。
デメリット①週1回では定着しにくいことがある

長女は最初、週1回のそろばん教室から始めました。
当時はまだ年中だったため、「まずは週1回で無理なく通えたらいい」と考えていたからです。
ところが、通い始めてしばらくすると先生から、
想像していた年中さんよりできています。週2〜3回に増やしてあげた方が、そろばんが定着するのも早くなりますよ。
と言われました。
そこで娘にも確認すると、「楽しいからもっと行きたい」と言ったため、週1回から週3回へ増やしました。
そろばんは、珠の位置や指使いを一度理解すれば終わりではありません。繰り返し取り組み、考えなくても手が動くくらいまで定着させていく学習です。
もちろん、週1回でも家庭で練習できる子や、教室によっては十分に進められる場合もあります。
しかし、わが家では週3回に増やしてから、日常会話の中でも計算の速さを感じることが増えました。
例えば時計を見て、「あと何分ある?」と聞いたとき、60分から現在の時刻を引いて、残り時間を一瞬で答えるようになりました。
周囲から「計算が速いね」と褒められることも増え、それが娘本人のやる気にもつながっていたと思います。
デメリット②週2〜3回の送迎負担が大きい
わが家にとって最も大きかったデメリットが、送迎の負担です。
教室までは片道10分程度でした。それだけを見ると、それほど遠くありません。しかし、わが家には子どもが3人います。
まだ一人で通えない長女を送り、下の子も連れて行き、レッスン中の約40分を外で過ごす。それが平日の16時から17時ごろに、週3回ありました。

夕食の準備をしたい時間と重なりますし、下の子を連れて毎回40分待つのも簡単ではありません。
雨の日もありました。下の子が少し風邪気味の日もありました。それでも、長女は一人では通えないため、親が送迎しなければなりません。
娘は毎回楽しそうに通っていましたが、子どもの楽しさとは裏腹に、親の負担はかなり大きかったです。
送迎が難しい家庭には「そろタッチ」という選択肢も
そろばん式の暗算力には魅力を感じるけれど、
- 週2〜3回の送迎は難しい
- 下の子がいて待ち時間が負担になる
- 近くに通いやすい教室がない
- 机上の勉強を嫌がりやすい
という家庭もあると思います。
そのような家庭には、タブレットを使ってそろばん式暗算を学ぶ「そろタッチ」という選択肢もあります。
私がそろタッチを知ったのは、テレビ番組「しゃべくり007」で、有田哲平さんがお子さんが夢中になっているものとして紹介しているのを見たことがきっかけでした。
そろタッチには、自宅で自分のペースで進められるネット生と、教室やオンライン授業を利用する教室生があります。
わが家には対応するタブレットがないため、まだ実際には体験していません。
ただ、週3回の送迎を経験したことや、机上の勉強を「やらされている」と感じやすい下の子の様子を考えると、遊び感覚で計算に取り組める選択肢として、今後検討したいと思っています。
なお、そろタッチはスマートフォンやパソコンでは利用できません。対応するiPadまたはAndroidタブレットが必要で、Amazon FireOSは非対応です。対応端末は申込み前に必ず確認してください。
公式サイトによる学習開始適齢期は、年長から小学2年生ごろの5〜8歳。1から10までの数字が分かり、動画の説明を理解できることが一つの目安とされています。
登録月は無料で試せますが、無料期間は登録日からその月の月末までです。月末に登録すると試せる日数が短くなるため、できるだけ月初に始める方が試しやすいでしょう。
※わが家はそろばん教室の経験者ですが、そろタッチは未体験です。そろばんとそろタッチは学習方法が異なるため、どちらが合うかは実際にお子さんの反応を見てご判断ください。
デメリット③学校の筆算とは別の練習が必要だった

娘は、そろばんによる暗算ができるようになると、学校の計算問題でも途中の計算を書かず、答えだけを書くことがありました。

本人の中ではすでに答えが出ているため、わざわざ筆算を書く必要性を感じていなかったのだと思います。
しかし、学校の算数では、答えだけでなく途中の考え方や筆算を書くように求められることがあります。
そろばんで答えが出せることと、学校で習う方法に沿って解答を書くことは別です。
わが家では、市販の「くもんのひきざん」というワークを使い、毎日の家庭学習で筆算にも取り組みました。
続けていくうちに、娘はそろばんで暗算するときと、学校の問題として筆算を書くときを少しずつ使い分けられるようになりました。
その後、学校の計算問題で困ることはなくなっています。
そろばんを習うと必ず筆算が苦手になるわけではありません。ただし、暗算で答えが出せる子ほど、「学校では途中の計算も書く」という練習が別に必要になる場合があります。
デメリット④文章問題や図形には直結しない
そろばんで主に身につくのは、計算力や暗算力です。
計算が速くなったからといって、文章問題を読んで式を立てる力や、図形を考える力まで自動的に身につくわけではありません。
わが家でも、文章問題はそろばんとは別に、市販の「最高クラス問題集」を使って取り組んでいました。
そろばんで計算部分が速くできることは、算数を学ぶうえで強みになります。しかし、
- 文章から必要な情報を読み取る
- どの計算を使うか考える
- 図や表に整理する
- 考え方を説明する
といった力は、別の学習で補う必要があります。
「そろばんを習えば算数全体が得意になる」と期待すると、後から「思っていたのと違った」と感じるかもしれません。わが家では、そろばんを「算数そのもの」ではなく、算数を学ぶための計算の土台として考えています。
デメリット⑤同じ年齢でも向き不向きが大きい
長女は年中の4歳8か月ごろ、最初に家庭でそろばんを触らせてみると、するするとできるようになりました。そのため、教室の集中できる環境で、さらに伸ばしてあげたいと思い、通い始めました。
一方、下の子は5歳前にそろばんを触らせても、ほとんど理解できませんでした。
同じ家庭で育ったきょうだいでも、反応はまったく違います。長女が4歳でできたからといって、4歳になれば誰でも始められるわけではありません。
年齢だけではなく、
- 数字に興味があるか
- 1から10程度の数を理解しているか
- 説明を聞いて珠を動かせるか
- 短時間でも座って取り組めるか
- 本人が「もっとやりたい」と感じるか
を確認することが大切です。
わが家がもう一度そろばんを始めるとしても、先に家庭や体験教室で触らせ、本人に合っているかを慎重に確認します。
そろばんを始める年齢については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
デメリット⑥進級がプレッシャーになることもある
そろばんは級や検定があり、上達が分かりやすい習い事です。
合格したときの達成感は、娘の自信にもつながりました。その一方で、なかなか進級できない時期には、周りの子との差が気になることもありました。
友達が先に合格すると、「私はまだなのかな」と感じてしまうこともあります。
そのようなとき、わが家では、
- なんで合格できないの?
- もっと練習しなさい
- お友達はもう合格したよ
とは言わないようにしていました。
進級の早さよりも、娘がそろばんを楽しく続けられることを大切にしたかったからです。
計算して答えが出て、それが合っている。昨日より速くできる。
娘にとって、この感覚はとても気持ちのいいものだったのだと思います。そろばんは、結果を急がなければ、子どもが成長を実感しやすい習い事でもありました。
デメリット⑦月謝以外にも費用がかかる

わが家の場合、月謝や教材費などを合わせても、毎月7,000〜8,000円程度に収まっていたと思います。
検定料は、当時1回700円程度でした。
極端に高額な習い事ではありませんでしたが、教室によっては、
- 入会金
- 月謝
- 教材費
- そろばん本体
- 検定料
- 冷暖房費や設備費
などが必要になります。
さらに、わが家のように週3回通う場合は、送迎時間や交通費も負担です。
月謝だけを見るのではなく、「週に何回通うのか」「検定料や教材費はいくらか」「送迎を続けられるか」まで確認しておくと、入会後の後悔を防ぎやすくなります。
それでも、そろばんは意味ないとは思わない
ここまでデメリットを紹介してきましたが、わが家では、そろばんを意味のない習い事だとは思っていません。

私自身も子どものころにそろばんを習っていました。その後、高校では理系を選択しましたが、数学を特別難しいものだと感じたことがありませんでした。
もちろん、それがすべてそろばんのおかげだとは断定できません。
それでも、自分の経験から「数字に対する抵抗感を少なくできるかもしれない」と感じていたため、時代遅れかもしれないと思いながらも、娘にそろばんを試しました。
娘もそろばんを楽しく続け、幼稚園の間に11級を取得しました。
日常会話の中で残り時間をすぐ計算したり、周囲から計算の速さを褒められたりする姿を見ると、娘にとってそろばんは自信につながる習い事だったと思います。
そろばんを習ってよかったと感じた具体的な変化については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
そろばんが向いている子・慎重に考えたい家庭
実際に通わせた経験から、そろばんが向いている子と、慎重に検討した方がよい家庭をまとめました。
| そろばんが向いている子 | 慎重に考えたい子・家庭 |
|---|---|
| 数字や計算に興味がある | 数の仕組みをまだ理解していない |
| 正解する達成感を楽しめる | 繰り返し練習を強く嫌がる |
| 短時間集中することが得意 | 級や周囲との差を過度に気にする |
| 検定を目標に頑張れる | 文章問題まで学べると期待している |
| 珠を動かすことを楽しめる | 週2〜3回の送迎が難しい |
送迎が難しい場合は、最初から諦める必要はありません。
実際のそろばんを使うオンライン教室や、タブレットでそろばん式暗算を学ぶそろタッチなど、自宅で取り組める方法もあります。
特に、昔ながらのそろばんでは興味を示さないけれど、ゲーム形式なら取り組めそうな子は、そろタッチの登録月無料期間で反応を確認してみるのも一つの方法です。
そろばんのデメリットについてよくある質問
- Qそろばんを習うと筆算ができなくなりますか?
- A
わが家では、暗算で答えが出るため、途中の筆算を書かずに答えだけを書くことがありました。
ただし、市販の引き算ワークで筆算を練習したところ、次第に使い分けられるようになりました。そろばん経験者が必ず筆算を苦手になるわけではありません。
- Qそろばんは週何回通えばいいですか?
- A
必要な回数は、教室の方針や家庭練習の有無、子どもの理解度によって異なります。
わが家は週1回から始めましたが、先生の提案と娘の希望から週3回へ増やしました。週3回にしてから、そろばんの定着と計算の速さを実感する場面が増えました。
- Qそろばんは何歳から始めるのがおすすめですか?
- A
年齢だけで決めず、数字の理解と本人の興味を確認することが大切です。
長女は4歳8か月ごろに理解できましたが、下の子は5歳前でもほとんど分かりませんでした。まず家庭や体験教室で試してから判断することをおすすめします。
- Qそろばんとそろタッチは同じですか?
- A
同じではありません。
一般的なそろばんは実物の珠を動かしますが、そろタッチはタブレット上でそろばん式暗算を学ぶ教材です。公式も、そろばんとそろタッチでは珠の動かし方などが異なるため、併用を推奨していません。
すでにそろばんを習っている場合は、自己判断で併用せず、教室やそろタッチへ確認した方が安心です。
まとめ|デメリットを知ったうえで体験から始めよう
そろばんには、次のようなデメリットがあります。
- 週1回では定着しにくい場合がある
- 週2〜3回の送迎が負担になる
- 学校の筆算とは別の練習が必要になることがある
- 文章問題や図形には直結しない
- 同じ年齢でも向き不向きがある
- 進級がプレッシャーになることがある
- 月謝以外に検定料や教材費がかかる
それでも、わが家は長女にそろばんを習わせてよかったと思っています。
計算が速くなることだけでなく、「数字は難しくない」「計算するのは楽しい」と本人が感じられたことが、親として一番うれしかったからです。
ただし、長女に合った方法が、下の子にも合うとは限りません。
そろばん教室が合う子もいれば、送迎の負担が少なく、ゲーム感覚で進められるそろタッチの方が興味を持つ子もいると思います。
最初から入会を決めるのではなく、まずは実際に触らせて、子どもの反応を確認してみる。そのうえで、本人と家庭の両方が無理なく続けられる方法を選ぶのがおすすめです。




