「5歳の子どもに見られるギフテッドの特徴を知りたい」
そう思ってこの記事を読んでくださっている方は、もしかすると、
「うちの子は同じ年齢の子より知識が多い気がする」
「好きなことになると、驚くほど詳しくなる」
「質問の内容が少し難しい」
「一度興味を持つと、いつまでも調べたがる」
など、お子さんの日頃の様子が気になっているのではないでしょうか。
5歳頃になると、子ども自身の「好き」「知りたい」「やってみたい」が、以前よりはっきり表れるようになってきます。
ただし、「5歳で○○ができるからギフテッド」というように、一つの能力だけで判断することはできません。
まずは、5歳頃の一般的な発達について見ていきましょう。
この記事を書いた著者情報
5歳の子どもには、どのような発達が見られる?
米国疾病予防管理センター(CDC)では、5歳までに多くの子どもに見られる発達の目安を、社会性・言語・認知・身体の4つの領域に分けて紹介しています。
たとえば言葉やコミュニケーションでは、
- 2つ以上の出来事を含む話をする
- 絵本や物語について簡単な質問に答える
- 3往復以上の会話を続ける
- 簡単な韻を使った言葉を認識したり使ったりする
といった姿が挙げられています。
認知・学習面では、
- 10まで数える
- 1~5の数字を見て名前を言う
- 「昨日」「明日」「朝」「夜」など時間に関する言葉を使う
- 絵本や工作などの活動に5~10分程度注意を向ける
- 自分の名前の一部の文字を書く
- いくつかの文字の名前を言う
などが5歳の発達目安として示されています。
ここで大切なのは、これらが「5歳なら全員が必ずできる」という基準ではないことです。
CDCでは、発達の目安をその年齢までに75%以上の子どもができることとして設定しています。
つまり、5歳の子どもを見ていくときには、「できる・できない」だけで判断するのではなく、その子の発達には個人差があることを前提にする必要があります。
5歳になると「知っていること」だけでなく「考え方」も見えやすくなる
5歳頃は、これまでに身につけてきた言葉や知識を使って、自分なりに考える場面も増えてきます。
たとえば、
- 「これはどうして?」
- 「もし○○だったらどうなる?」
- 「○○と○○は同じ?」
といった疑問を持ったり、遊びの中で「こうしたらどうなるだろう」と試したりすることがあります。
CDCも5歳児への関わり方として、子どもが何をしているのかを聞き、「なぜ?」「どうして?」と問いかけながら考えを広げることや、パズル・ブロックなど、物を組み合わせて考える遊びを勧めています。
また、米国心理学会(APA)の発達資料でも、3~5歳頃には、目の前にない物事について考えたり、行動の結果を予測したり、「なぜ」「どのように」「いつ」といった質問をしたりする力が発達していくと説明されています。
このように考えると、5歳頃の子どもを見るときには、「何を知っているか」だけではなく、「知っていることを使って、どのように考えているか」という視点も重要になってきます。
では、5歳の「ギフテッドの特徴」はどう考えればいい?
ここで、一般的な5歳児の発達とギフテッドについての話を分けて考えてみます。
ギフテッドについて、National Association for Gifted Children(NAGC)は、同年齢の子どもと比較して、一つまたは複数の領域で高いレベルの能力を示したり、その能力を発揮する可能性を持った子どもについて説明しています。
そして、幼児期の高い能力については、単純に「何歳で何ができる」という早さだけではなく、
- 強い好奇心
- 複雑な言葉の使い方
- 独特な問題解決
- 創造性
- 興味を持ったことへの粘り強さ
- 身の回りの世界を深く理解したいという気持ち
などが現れることがあるとしています。
つまり、5歳の子どもについて考えるとき、
「同じ年齢の子より早くできるか?」
だけを見るのではなく、
「その子は、興味を持ったことをどのように理解し、どこまで掘り下げようとしているのか?」
という見方もできます。
「5歳でできること」と「ギフテッドの可能性」は同じではない
ここは、かなり重要なところです。
たとえば5歳で、
- ひらがなが読める
- 数字が分かる
- 10以上数えられる
- 本を一人で読める
- 難しい言葉を知っている
- 長い時間集中できる
という姿があったとしても、それだけでギフテッドだと判断することはできません。
反対に、こうした分かりやすい「早さ」が目立たなくても、
- 「なぜそうなるのかを知りたがる」
- 「自分なりの方法で問題を解決しようとする」
- 「一つのテーマを深く掘り下げる」
- 「興味を持ったことについて、大人が驚くほど詳しくなる」
といった学び方が見られることもあります。
だから私は、5歳のギフテッドについて調べるときには、「何ができるか」というチェックリストだけを見るのではなく、「その子がどう学んでいるか」を見ることが大切なのではないかと思っています。
ここからは、わが家の娘について紹介します
ここまで紹介したのは、5歳頃の一般的な発達や、幼児期の高い能力についての一般的な情報です。
ここからは、話をわが家の娘に移します。
娘は4歳のときに田中ビネー知能検査を受け、IQ145という結果でした。その時の検査結果についてはまた別の記事で紹介しています。
ただし、3歳や5歳の時点で、私は娘のIQを知っていたわけではありません。
毎日の子育ての中で、「どうしてこんなことを知っているんだろう?」「そこまで考えるんだ」「この子は、これが本当に好きなんだな」と感じる出来事が少しずつ積み重なっていました。
5歳頃になると、1~2歳の頃とはまた違った形で、娘の興味の深さや考え方、学び方が見えてきました。
ここからは、一般的な「ギフテッドの特徴」ではなく、実際にIQ145だった娘に、5歳頃どんな姿が見られたのかを具体的に紹介します。
5歳(年長)のギフテッド女の子にみられた特徴10選
それではさっそく、IQ145の娘が5歳の頃に見せていた驚きの行動や特徴を、3つのカテゴリーに分けてご紹介していきます。
ギフテッド5歳の特徴【知性・習い事の覚醒】

① ピアノを買い与えたら園の曲を「耳コピ」で弾き始めた
5歳になり、家にピアノ(電子ピアノ)を用意したときのことです。
特に楽譜の読み方を教えたわけでも、熱心にレッスンをしたわけでもないのに、娘は突然ピアノに向かってポロポロと音を奏で始めました。 よく聴いてみると、それは幼稚園で先生が弾いている伴侶や、みんなで歌っている今月の歌のメロディだったのです。

一度耳で聴いたフレーズをそのまま指先で再現する「耳コピ」の能力には、親ながら本当に驚かされました。
② そろばんを始めた瞬間、大人の想像を超えるスピードで激伸び
「数字」に対する興味が人一倍強かったため、5歳からそろばんを習い始めました。

すると、これが娘のツボに完全にハマったようです。 パズルのピースを合わせるかのように、ものすごい集中力で仕組みを理解し、あっという間に大人が追いつけないスピードで進級していきました。

娘の場合、自分の「好き」や「得意」に出会ったときの吸収力と成長速度には、親の私も驚かされました。
③ 同級生との学力差がはっきりし、ワークのレベルを小学生用に変更
5歳(年長)になると、一般的な幼児向けの市販ワークでは、娘にとって「簡単すぎて一瞬で終わってしまう作業」になってしまいました。
簡単すぎるとすぐに飽きてしまうため、思い切って「小学生向け」のワークにレベルアップ。

ここで気づいたのは、娘ににとっては「少し難しい、頭をひねらないと解けない」くらいの難易度が一番ワクワクして集中できるということです。
年齢の枠にとらわれず、本人の知的好奇心に合わせた環境を用意することの大切さを実感しました。
5歳の頃のはこの「ハイレべ100」シリーズに突入し小学1年生のものを解いていました。
ギフテッド5歳の特徴【行動・好奇心(家と外のギャップ)】

④ 「多動かな?」と疑うほどの圧倒的なエネルギーと好奇心
とにかくじっとしておらず、常に頭も体もフル回転。年中くらいまでは、「この溢れるエネルギーは、もしかして多動症(ADHD)などの性質なのかな?」と真剣に悩んだ時期もありました。
とにかく何かを知りたい、試したいという衝動が強く、親がついていくのがやっとの毎日。
その後、田中ビネー知能検査でIQ145という結果になり、私は娘をギフテッドとして捉えるようになりました。
振り返ってみると、当時の「とにかく何かを知りたい、試したい」という強い好奇心は、娘の特性の一つだったのかもしれないと感じています。
▶OEの特性についてはこちらの記事に詳しくのせています!
⑤ 成長とともに多動っぽさが落ち着き、精神的な安定へ
あんなにバタバタとエネルギーが爆発していた娘ですが、5歳の後半にさしかかるにつれて、少しずつ「多動かも?」と感じていた激しさが落ち着いてきました。
自分のやりたいこと(そろばん、ピアノ、お勉強など)に集中する時間が増えたこともあり、以前より落ち着いて過ごせる場面が増えていきました。私には、好きなことに集中できる環境が娘に合っていたのかもしれないと感じています。

私が専門家に相談した時に、「多動というのは”どんなときも”という意味です。静かにできたりおとなしく座っているシチュエーションがあるなら心配ないです」と言われました。
もし同じように悩んでいる方は参考にしてください!
※これは娘について相談した際に、私が専門家から受けた説明です。子どもの発達や行動について気になる場合は、個別に専門機関へ相談することをおすすめします。
⑥ 休日のお出かけはアンテナ全開!好奇心のままにどこへでも行ってしまう
5歳前半の多動っぽさが落ち着いてきたとはいえ、休日に一歩外へ出ると、娘の「知的好奇心のスイッチ」は全開になります。
面白そうなもの、興味のある場所を見つけると、周りの状況に関係なく自分の好奇心の赴くままにどんどん進んでいってしまいます。
一見すると「目を離せない自由な子」に見えますが、娘の場合は、「もっと知りたい!」という強い探求心が、こうした行動につながっていたのだと思います。
ギフテッド5歳の特徴【女の子特有の隠れたサイン・人間関係】

⑦ 友達の提案を楽しめない?「もっとこうしたい!」という強いこだわり
5歳(年長)になると、お友達同士で「ごっこ遊び」や「ルールのある遊び」をする機会が増えますよね。しかし娘は、お友達からの提案に対して「もっとこうしたら面白いのに!」「もっとこうすべき!」と、自分の理想やこだわりが強すぎて、相手の提案を素直に楽しめたり、時に否定してしまったりすることがありました。
当時の私は「ワガママなのかな?」と悩んだこともありました。
でも娘に話を聞くと、「こうしたほうがもっと面白くなる」と本人なりの理由がありました。頭の中に自分なりの完成形があり、それをうまく言葉で伝えられないこともあったのだと思います。

それでも友達とのかかわり方は、ワークや本を使って教えていました!
視覚情報が優位なので一番効果があったように思います!
視覚有利でもあったため絵本で知ることで、知識に代わり、日常の生活でもその知識を使えるように。
この「ともだち」という本を一緒に読むについれて、友達関係もうまくいくようになりました!
⑧ 幼稚園での評価は「100点満点」の優等生でリーダー気質
園の先生からの評価は、驚くほど「100点満点」でした。
身の回りのことは何でも完璧にこなし、周囲を引っ張るリーダー気質もあると言われるほど。
このように、集団生活のルールを完璧に理解し、大人の期待に応える「優等生」を演じられる器用さがあるのも、娘の場合、園ではしっかり適応していたため、家庭で見せる姿とのギャップがありました。
後からギフテッドについて調べる中で、「カモフラージュ」や「過剰適応」という言葉を知り、娘にもこうした側面があったのかもしれないと感じました。
⑨ 園では自分の意見を言えず、トラブルの時に損をしてしまう一面も
園では完璧な優等生として振る舞う一方で、実はお友達とのトラブルが起きたとき、外では自分の意見をハッキリ言えずにグッと我慢してしまい、結果的に損をしてしまうことが親としての悩みでした。
娘の場合、友達とのトラブルが起きたときも、「ここで言い返したらどうなるかな」「周りにどう見られるかな」と考えてしまうようでした。

親から見ると、頭の中ではいろいろ考えているのに、それを外では言えずに我慢しているように見えました。
ギフテッド5歳の特徴【高い記憶力と学習への興味】

⑩ ニュースへの高い関心と、5歳で「小学1年生の漢字」を完全マスター
幼少期からの圧倒的な記憶力は5歳になっても健在で、むしろさらに加速していきました。
試しに「ニュースの本」を買い与えてみたところ、大人の心配をよそに猛烈に興味を持って、ずっと集中して読み込んでいました。
実際にこの本を購入し、最初のうちは6年生までの漢字を全て読めないので読み聞かせの必要はありましたが世の中のニュースに関心を持つようになりました。
さらに、驚くべきことに5歳(年長)の段階で、小学1年生で習う漢字をすべて読めるようになり、読み書きもできるようになりました。
娘の場合、こちらが体系的に教え込んだというより、本人が興味を持ったことをきっかけに、日常の中でどんどん吸収していきました。
【ギフテッド5歳児の知育】伸びる教材選びの「黄金ルール」
我が家の5歳の娘との知育を通して、「娘にはこの方法が合っている」と感じたポイントがあります。
それは、教材やワークを選ぶとき、「少し難しい、頭をひねらないと解けないレベル」を試してみることです。
我が家では、年齢通りの幼児向けワークだと娘には簡単すぎることがあり、すぐに終わって退屈してしまうことがありました。娘の場合は、少し難しい問題のほうが、考えることを楽しみながら集中できるようでした。
我が家でも、本人の知的好奇心を満たすために、思い切って「小学生向けのワーク」を導入したところ、目が輝き、驚くほどの集中力を発揮してくれました。

我が家の場合、年齢に合わせたワークよりも「少し難しい」と感じるくらいの教材に変えたほうが、娘は明らかに楽しそうでした。
まとめ:5歳の個性を「育てにくさ」から「才能」へ

5歳(年長)という時期は、来年に小学校への入学を控え、親としても
- 「このままで大丈夫かな?」
- 「周りとうまくやっていけるかな?」
と不安が一番大きくなるタイミングです。
我が家の娘も、「多動かもしれない」と悩んだ時期や、お友達との関係、外での我慢強さなど、数々の葛藤がありました。しかし、娘がIQ145という結果だったことを知り、さらにギフテッドについて調べていく中で、それまで「育てにくい」と感じていた娘の行動を、別の視点から見るようになりました。
我が家では、園での姿や年齢の基準だけで娘を見るのではなく、家庭を「本人の強い好奇心や得意なことを、安心して伸ばせる場所」にすることを大切にしてきました。
もし今、「うちの子は周りと少し違うのかな」と悩んでいる方がいたら、まずはお子さんの行動をよく観察してみてください。
私自身も、娘の「育てにくい」と感じていた部分の中に、強い好奇心や得意なことが隠れていることに、後から気づきました。
この記事が、少しでも家庭でのヒントになれば幸いです。



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