わが家は幼稚園のころから、降園後にお友達の家へ遊びに行ったり、わが家へ遊びに来てもらったりするようになりました。さらに、小学生になると、子どもだけで友達の家へ行くことも、わが家に友達が来ることもさらに増えました。
そこで私が悩んだのが、家ではしてもよいことでも、友達の家ではしてはいけないことを、どうやって子どもに教えればよいのかということです。
遊びに行く前には、毎回のように「勝手に引き出しを開けないでね」「大きな声を出さないでね」「帰る前に片付けてね」と伝えていました。
しかし、何度言ってもなかなか定着しません。たくさんの注意を一度に聞いて、全部覚えておくのは、子どもにとって難しかったのだと思います。
悩みに悩んだ末、長女は言葉だけで聞くよりも、絵などを見て視覚的に覚えることが得意だったと気づきました。
そこで、わが家で大切にしたいマナーを整理し、AIなども活用しながら、親子で一緒に読める「おじゃましますのおやくそく」という本を作ることにしました。
本にしたのは、私が娘たちに「人の家へ遊びに行くとき、これだけは気をつけてほしい」と思った13のお約束です。
実際にこの本を読んでからは、娘たちが自分でお約束を思い出せるようになりました。毎回すべてを口で言わなくても、人の家でしてよいこと・いけないことを考えて行動できるようになったと感じています。
この記事では、わが家で子どもたちに伝えている、友達の家に遊びに行くときのマナー13選を紹介します。
記事の最後から、親子で読める「おじゃましますのおやくそく」を無料でダウンロードできます。初めてお友達の家へ遊びに行く前や、マナーがなかなか定着しないときに使ってみてください。
小学生が友達の家に遊びに行くときのマナー13選
わが家で子どもたちに伝えているのは、次の13のお約束です。
家庭によって考え方やルールは異なります。すべての家に同じマナーが当てはまるとは限らないため、遊びに行く相手の家庭のルールも確認しながら伝えてみてください。
ここからは、実際に印刷して本にしたページを見ながら紹介します!
1.裸足のまま友達の家に上がらない

わが家では、裸足のまま友達の家に上がらないことをお約束にしています。
特に夏は、サンダルを裸足で履くこともあります。そのような日は清潔な靴下を持って行き、友達の家に上がる前に履くように伝えています。
自分の家では裸足で過ごしていても、よその家でも同じようにしてよいとは限りません。「サンダルの日は靴下も持って行こうね」と決めておくと、子どもにも分かりやすくなりました。
2.自分の飲み物と手土産を持って行く

友達の家へ遊びに行くときは、自分の飲み物と、みんなで食べられるお菓子などを持たせています。
手土産については、毎回必要なのか、どのくらい持たせればよいのか迷うこともあると思います。親同士の関係や、それぞれの家庭の考え方もあるため、わが家では相手の負担にならない程度のものを選んでいます。
アレルギーや食べられないものがある場合もあるので、初めて遊びに行く家庭には事前に確認しておくと安心です。
3.入るときに「こんにちは」「おじゃまします」と言う

友達の家に着いたら、家の人に「こんにちは」「おじゃまします」とあいさつします。
娘たちには、友達だけに聞こえる小さな声ではなく、迎えてくれた家の人に届く声で伝えようねと話しています。
「きちんとあいさつしてね」だけでは、子どもは何と言えばよいのか迷うことがあります。実際に使う言葉まで一緒に覚えておくと、玄関でも言いやすくなります。
4.脱いだ靴は玄関の端にそろえる

靴を脱いだら、そのままにせず、向きを直して玄関の端にそろえます。
子どもが何人も集まると、玄関が靴でいっぱいになることもあります。次に出入りする人の邪魔にならないよう、端へ寄せるところまでを一つのお約束にしました。
5.「手を洗ってもいいですか?」と聞く

友達の家に入ったら、手を洗わせてもらいます。
ただし、勝手に洗面所を探して家の中を歩き回るのではなく、「手を洗ってもいいですか?」と家の人に聞いてから、場所を教えてもらうように伝えています。
手を洗うことだけではなく、よその家では勝手に行動せず、まず確認することも一緒に覚えてほしいと思ったからです。
6.「入っていいよ」と言われた部屋以外には入らない

友達の家には、家族の寝室や仕事部屋など、子どもが入ってはいけない場所もあります。
そのため、「遊んでいいよ」と言われた部屋以外には、勝手に入らないことをお約束にしました。
友達に誘われた場合でも、その家の人が入ってよいと言っているか分からないときは、先に聞くように伝えています。
7.棚・引き出し・冷蔵庫などを勝手に開けない

棚や引き出し、クローゼット、冷蔵庫など、扉が付いているものは勝手に開けません。
子どもは「何が入っているのかな」と気になったり、おもちゃを探そうとしたりすることもあります。しかし、よその家のものは、その家の人の許可なく触ってよいものではありません。
「いろいろ触らないで」ではなく、扉や引き出しが付いているものは開けないと具体的に伝えることで、娘たちにも分かりやすくなりました。
8.友達の家のものは借りていることを忘れない

友達の家にあるおもちゃや本、ゲームなどは、友達やその家族の大切なものです。
遊ばせてもらうときは、投げたり乱暴に扱ったりせず、借りていることを忘れないように伝えています。
使いたいものがあるときは「これで遊んでもいい?」と聞き、使い終わったら元の場所へ戻します。もし壊したり汚したりしてしまったときは、隠さずすぐに家の人へ伝えることも大切です。
9.大声を出す・走る・ジャンプするのはやめる

わが家では、友達の家の中で大声を出したり、走ったり、ジャンプしたりしないことを特に強く伝えています。
戸建てか集合住宅かにかかわらず、家の中には家具や壊れやすいものがあります。下の階や近所に音が響くこともあります。
楽しくなると、つい声や動きが大きくなってしまうのが子どもです。だからこそ、遊びに行く前に「おうちの中では歩こう」「ジャンプはしないよ」と具体的に確認しています。
10.お菓子は座って食べる

お菓子や飲み物をいただくときは、歩きながらではなく、決められた場所に座って食べます。
食べながら歩くと、床にこぼしたり、手についたものが家具やおもちゃに付いたりすることがあります。
食べ終わったら「ごちそうさまでした」と伝え、自分が使ったごみや食器をどうすればよいか聞くところまでできると安心です。
11.トイレを借りるときは言葉で伝える

トイレへ行きたいときは、勝手に探すのではなく「トイレを貸してください」と家の人に伝えます。
子どもにとっては、友達の家の人へ自分から声をかけるだけでも緊張することがあります。遊びに行く前に、親子で一度言葉に出して練習しておくと伝えやすくなります。
12.遊んだものを片付けてから帰る

帰る時間が近づいたら、遊んだおもちゃや本を友達と一緒に片付けます。
時間ぎりぎりまで遊んで、片付けを友達やその家の人に任せたまま帰らないよう、「帰る前には片付ける」までを遊びのお約束にしています。
帰宅時間の少し前から片付けを始めるようにすると、慌てずに帰る準備ができます。
13.帰るときに「ありがとうございました」「おじゃましました」と言う

帰るときは、家の人に「ありがとうございました」「おじゃましました」とあいさつします。
遊んでくれた友達だけではなく、家で迎えてくれた人にも感謝を伝えることを忘れないようにしています。
何度言っても覚えられなかったお約束を「本」にした理由
子どもが友達の家へ行くたびに、13個のお約束をすべて口で説明するのは大変です。伝える私も疲れますし、聞く子どもも途中から分からなくなってしまいます。
「ちゃんとしてきてね!」
以前はそんな言葉で送り出すこともありました。しかし、子どもにとっての「ちゃんと」が、親の考える「ちゃんと」と同じとは限りません。
長女の様子を見ているうちに、言葉だけで注意を並べるよりも、場面を絵で見せたほうが理解しやすいのではないかと思うようになりました。
そこで、玄関で靴をそろえる場面、引き出しを開けない場面、お菓子を座って食べる場面などを、一つずつ絵で確認できる本にしました。
すると、娘たちは本を読みながら自分でお約束を確認し、少しずつ覚えられるようになりました。
私が毎回注意する形ではなく、子ども自身が「このときはどうするんだったかな」と思い出せるようになったことが、作ってよかったと感じた一番の理由です。
友達の家のマナーは遊びに行く直前に親子で確認する
この本は、一度読んだら終わりではなく、友達の家へ行く前に親子で何度か読みました。
まだ文字を一人で読むのが難しい時期は、絵を見ながら親が短い言葉で説明します。文字が読めるようになってからは、子ども自身に読んでもらうこともできます。
特に初めて一人で遊びに行く日や、久しぶりに友達の家へ行く日は、次の点を一緒に確認しています。
- どこの家へ行くのか
- 誰と遊ぶのか
- 何時に帰るのか
- 持ち物はそろっているか
- その家だけのお約束はあるか
マナーだけでなく、行き先や帰宅時間も親子で確認してから送り出すと安心です。
友達の家へ遊びに行くときの持ち物
わが家で基本的に確認している持ち物は次のとおりです。
- 自分の飲み物
- 手土産のお菓子
- ハンカチ・ティッシュ
- 必要な場合は靴下
- 帰る時間を確認できる時計など
- 必要に応じて連絡手段
持ち物についても家庭ごとに考え方が違います。お菓子やゲームなどを持ち込んでよいか分からない場合は、事前に相手の保護者へ確認します。
友達の家へ遊びに行くマナーについてよくある疑問
- Q手土産は毎回持たせたほうがいい?
- A
必ず持参しなければならないとは限りません。親同士で「お互いに手土産はなしにしよう」と決めている場合もあります。
わが家では、相手の家庭に負担をかけない程度のお菓子を持たせていますが、アレルギーや各家庭のルールもあるため、最初に確認するのが安心です。
- Q親も一緒にあいさつへ行くべき?
- A
初めて伺う家や、親同士がまだ面識のない場合は、可能であれば事前に連絡を取り、親も一度あいさつをしておくと安心です。
子どもだけで遊びに行く場合も、相手の保護者が在宅しているか、帰宅時間は何時かなどを確認しておくと、行き違いを防ぎやすくなります。
- Q幼稚園児にもこのお約束は使える?
- A
わが家では、幼稚園のころから友達の家を行き来するようになったため、その時期から少しずつ伝えてきました。
13個を一度に覚えるのが難しい場合は、まず「あいさつをする」「勝手に開けない」「走らない」など、特に大切にしたいものから一緒に確認してもよいと思います。
「おじゃましますのおやくそく」を無料ダウンロード
口で何度伝えても、子どもが友達の家でのマナーをなかなか覚えられないことがあります。
それは、しつけができていないからではなく、たくさんのお約束を言葉だけで覚えることが難しいのかもしれません。
わが家では、長女が視覚的に覚えることを得意としていたため、絵を見ながら確認できる「おじゃましますのおやくそく」を作りました。
同じように悩んでいる方が、友達の家へ遊びに行く前に親子で使えるよう、無料でダウンロードできる形にしています。
印刷して本のように読んだり、遊びに行く前にスマートフォンやタブレットで一緒に確認したり、ご家庭に合う方法で使ってみてください。
ダウンロード後の本の作り方
印刷の時は1ページに2面入る設定にして印刷してください。
するとこのように印刷できます。

次にこのように、半分に折っていってください。

15枚半分に折りましたら、左側をホッチキスで止めて、テープで保護してください。

※現在は無料でダウンロードできます。今後、内容の追加や改訂に伴い、配布方法・価格を変更する場合があります。
※本教材は、わが家で実際に子どもへ伝えてきたお約束をもとに、AIを活用してイラストを制作し、内容の確認・編集を行ったものです。
まとめ|具体的なお約束にすると子どもにも伝わりやすかった
友達の家で守ってほしいマナーがたくさんあっても、「失礼のないようにしてね」「ちゃんとしてね」だけでは、子どもには何をすればよいのか伝わりにくいことがあります。
わが家では、次の13個に分けて、場面ごとに具体的に伝えました。
- 裸足のまま家に上がらない
- 自分の飲み物と手土産を持って行く
- 入るときにあいさつをする
- 靴を玄関の端にそろえる
- 手を洗わせてもらう
- 言われた部屋以外には入らない
- 棚・引き出し・冷蔵庫などを勝手に開けない
- 友達の家のものは借りていることを忘れない
- 大声を出す・走る・ジャンプするのはやめる
- お菓子は座って食べる
- トイレを借りるときは言葉で伝える
- 遊んだものを片付けてから帰る
- 帰るときにもあいさつをする
本にして目で確認できるようにしたことで、娘たちは少しずつ自分でお約束を思い出せるようになりました。
友達の家へ初めて遊びに行くときや、毎回同じことを伝えるのに疲れてしまったときに、「おじゃましますのおやくそく」が親子で話すきっかけになればうれしいです。

